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まえがきよりトンネル工事には,鉄道・道路等にみられる山腹を貫く所謂山岳トンネルと.近年多くなった地下鉄・下水道等にみられるいわゆる都市トンネルに分けられ,技締分野もそれぞれ独立した要素をもっているので山岳編と都市編に分けることとし,本書は,既刊の山岳編に続く都市編である。第1章調査計画では企業者が発注にあたってどのような観点で企画するのがよいか,第2章開削トンネル,第3号シールド,第4章推進工法,第5章補助工法についてそれぞれ施工に際しどのような注意で作業するのがよいか.第6号安全環境対策では働きやすい現場をどのように確保するか.第7章特殊災害防止対策では特異な災害を防止するためにどのような心構えで対処するか.第8草で災害事例,第9章で安全管理の基本を主眼に記述している。このうち,シールドについては既刊の技術基準を補足しているものであるが.本書とともに都市トンネルの安全施工技術書として広く活用されれば誠に幸である。
第1章調査・計画§1. 都市トンネル技術の必要性,§2. 調査,§3. 計画
第2章開削トンネル
§l.施工一般,§2.既設構造物の防護・復旧,§3.土留め工,§4.連続地中壁,§5.路面覆工,§6.掘削,§7.躯体,§8.埋戻し第3章シールドトンネル(別冊)
第4章推進工法
§1.工法の概要と適用性,§2.工法の種類,§3.仮設備,§4.施工
第5章補助工法
§l.一般,§2.地下水位低下工法,§3. 薬液注入工法,§4.地盤安定処理工法,§5.凍結工法,§6.アンダーピンニング,§7.アースアンカー
第6章安全環境対策
§1.作業環境対策,§2.周辺環境対策
第7章特殊災書防止対策
§l.火災,§2.爆発,§3.酸欠空気及び有害ガス,§4.噴発,§5.緊急時の措置
第8章災害発生状況及び災害事例
§1.災害発生状況,§2.災害事例
第9章安全管理
§1.労働安全衛生法の概要,§2.安全衛生管理休制,§3.安全対策の基本,§4.安全管理計画
参考資料;
1 災害予防に閑し措置等すべき内容(圧気工事現場の消防対策 )
2 火災等の災害予防計画(同上)
3 消火装置(案)( 同上)
4 市街地土木工事公衆災害防止対策要綱(建設省)
5 道路工事現場における標示施設等の設置基準(建設省)
6 道路工事現場の交通管理(警視庁交通規制課)